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メゾン ミハラヤスヒロ、3年ぶりにパリコレへ。ユーモアで閉塞感を吹き飛ばす。【23年SS メンズ速報】

6月24日(現地時間)、3年ぶりにパリでのショーを行ったメゾン ミハラヤスヒロ。「Superficial You」という名の通り、遊び心たっぷりのアイテムをデザイナー自身が“紛れ込む”演出とともに披露した。

メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARAYASUHIRO)の25周年記念ショーは、機能不全に陥ったイギリスの空港のようだった。観客はランウェイの周りをうろうろしたり、椅子に腰掛けて携帯電話をチェックしたり。その中に、ベストにサングラス姿でゴミだらけのフロアをほうきで掃除をしている男性がいたが、よく見るとデザイナーの三原康裕本人だった。3年ぶりのパリでのショーについて、三原は通訳を介して「フレンドリーな雰囲気にしたかったんです。私たちは閉塞感の中で生きてきたと思うので、嘘や偽り、欺瞞を表現することで息抜きをしたかった」と話した。

ウェアラブルな“嘘”。

三原の服には、“裏切り”がある。例えば、一度見て「なるほど、これはジーンズだ」と思うが、もう一度よく見ると、「ああ、これはトラックパンツだったのだ」と理解する。このウェアラブルな“嘘”は、ミリタリーや50年代のヴィンテージにインスパイアされたさまざまなピースを通して披露された。フリンジ付きのレザージャケットや、35mmの一眼レフが片腿に刻印されたブラックジーンズ、オリーブ色のMA1コート、チェック柄のパンツなどがハイライトだ。

ラディカルなリミックスとシャボン玉。

コレクション名は「Superficial You」。色あせたキャンベルスープの缶をあしらったTシャツに加えて、トロンプ・ルイユをあしらったルックも登場。フィナーレは、シャボン玉の泡に包まれた。

※メゾン ミハラヤスヒロの23年春夏コレクションをすべて見る。

Photos: GoRunway.com Text: Luke Leitch Adaptation: Mamiko Nakano
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