FASHION / TREND & STORY

「デザイナーは創造することを止めない」──三原康裕が生み出す新たなクリエーション。【日本ブランド応援企画〜Vol.14 MAISON MIHARA YASUHIRO編】

FILA(フィラ)とのコラボコレクションをローンチしたばかりのメゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARAYASUHIRO)のデザイナー、三原康裕。変わりゆく時代の中で生まれる新たなクリエーションを分かち合っていきたいと話す彼の最新コラボコやいち押しアイテムを、自らのメッセージとともに届ける。

Q1. 今、いち押しの商品を教えてください。

1. ベーシックにこそ、こだわりのデザインを。

ソフトな風合いながらハリ感があり、デイリーに着られるスウェット素材を使用しています。 特徴はウエストのタック入りのデザイン。 サイドジップを開けるとスリットになるので、ボトムスに合わせてアレンジして楽しんでもらいたいです。ベーシックなアイテムにこそこだわりたい、そんな希望を叶えてくれる一着です。

2. ダメージ加工を施したヴィンテージライクな風合いに注目。

2枚重ねたレイヤードのデニムスカート。 ひっくり返したようなスカートの裏地の上から、大胆に裁断したスカート を重ね、ダメージリペア加工を施しました。今シーズンの大きな特徴の 1 つである加工のディテールを盛り込んだ目を惹く一着は、ラフだけど存在感があります。

3. 3WAYで楽しめるメッセージTシャツ。

胸もとに、ラムダスの言葉「LATER NEVER EXISTS (後にも存在しない) 」を刺繍で施したTシャツです。 身幅はゆったりしていますが、チュールとサガラループの刺繍が女性らしさを引き立たせてくれます。 チュールとベーシックジャージーを重ねたデザインで、取り外してそれぞれで使うことも可能なので、さまざまな着こなしを楽しんでほしいですね。

Q2. 今後予定しているスペシャルなアイテムがあれば教えてください。

FILAとのスペシャルコラボが7月10日よりローンチ。

Photo: RK

メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARAYASUHIRO)とフィラ(FILA)のコラボコレクションを2020年秋冬シーズンより展開します。 今回のコレクションではユニセックスのスニーカーとアパレルアイテムが登場します。 ストリートウェアの要素をデザインに落とし込み、スポーツウェアで起用されている伸縮性がある素材を使用し快適な着心地に仕上げました。フィラ(FILA)のクラシックかつエレガンスなスタイルにMIHARAが得意とする解体リメイクの手法を採用したデザインが特徴です。

Q3 . 新型コロナウイルス禍で大変な世の中ですが、デザイナーとして皆さんに伝えたいメッセージをお願いします。

VOGUE JAPANをご愛読されている皆様、この昨今の不安の続く状況の中でも「モード」に対する特別な想いを抱いて頂き本当に感謝しています。確かに世界中で「変化の時期」だということは皆様も感じている通りだと思います。それはこの「モード」の世界でも無視できない事実です。しかし、 私達「デザイナー」は創造することを止めません。私たちは未来を見据え、変化すべき事に順応し、新たなクリエーションを皆様とともに分かち合いたい思っています。

過去にもさまざまな困難な時期がありました。しかし、どんな状況でも私たちが革新的なチャレンジを続けられたのは「モード」を愛する皆様に見守っていただけたからこそです。だからこそ、私達は皆様を決して裏切るようなことは出来ません。そして皆様が1日でも早くこの不自由な生活から解放され、人生を再び楽しめる時期に戻ることを心から願っています。

変わりゆく時代の中「モード」がどのように変化するのか、皆様に見守っていただければ嬉しく思います。

三原康裕
1993年に多摩美術大学デザイン学科テキスタイル学部に入学。1994年の学生時代から独学で靴を作り始める。1996年には靴メーカーのバックアップにより「archi doom」を立ち上げる。1997年に大学卒業後、名前を「MIHARAYASUHIRO」に変え、コレクションブランドとしての始まりを迎えた。

問い合わせ先/
03-5770-3291
https://miharayasuhiro.jp

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Editor: Sakura Karugane